引き続きUser’s Guide(Release v1.22.1)を読んでいきます。
111ページからの内容となります。
前回の記事はこちら。
チャプター8は別のツールで作られたModelicaモデルを使用する場合についてです。
OpenModelicaは最新のModelica言語に準拠するだけでなく、過去のものでも使えるようになっているようです。
下記のような注意点があります。
- ファイルのエンコードはUTF-8とすること
- ディレクトリベースで表現する場合、.moファイルはwithin節から始まり、各ディレクトリにはそのディレクトリ内の全てのクラス、定数をリストにしたpackage.orderがあること
- コンポーネントの配列をインスタンス化する場合、修飾子の値はコンポーネントと同じサイズの配列である必要がある。プレフィックスが導入されている場合はスカラー修飾子の値が配列の要素全てに適用される。
- 条件付きで宣言されるコンポーネントは接続の部分のみで使用、変更できる
- 代入演算子は:=とする
- 関数の公開変数セクションにはinputかoutputのパラメータのみとする
- 初期条件を明確にすること
初期条件が不足している状況ではツールによってどのように初期条件を決めるかが異なり、異なる結果となる可能性がある
OpenModelicaでは初期条件が不足している場合には警告が出せるため、これを解消するように初期条件を追加すべき。
文字ばかりになってしまいましたが、チャプター8はここまでです。
他者が作ったモデルを使って計算する場合には要注意かもしれません。
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